新潟の美容学生時代、県内の就職先を探していたところ、友達が、表参道の当時日本一と言われていた、某有名店へ面接に行くんだが、一人だと緊張するから着いてきて。

 

と言われ、東京希望ではないが、せっかくだし、と、いい加減な気持ちで面接に行く。

 

どうせ記念受験だし、県内に就職希望だし。

 

世の中をなめくさっていた菅原さんは緊張もせずに質問に笑顔で答え、ハキハキと、何ならちょっと面白いこと言って面接官を笑わせてやるぜ。

 

ぐらいの気持ちで話をする。

 

 

そんな態度が目に留まったのか、落ちこぼれのすがわらさんが、おの有名店の入社試験に合格！！（なんと倍率１５倍）

 

しかし、表参道の有名店は甘くなかった。

 

全国から才能ある若者が本気で野心を持って集まるお店、すぐにカリキュラムでも遅れだし、仕事、練習が辛いと言ってお店を変える夢破れた同期たちを何人も見送ることになる。

 

その度、

 

次は菅原が辞めるんじゃないか、付いていけてないし。

 

と言われるほど不出来な従業員だった。

 

 

しかし、もともと落ちこぼれだった菅原は、

 

俺なんて怒られて当然っしょ。

 

人より遅れて当然でしょ

 

と、マイペースでだらだらと何も考えずに働いていたのだった。

 

 

そんな菅原も苦労の末スタイリストになり、お店を変える日がきました。

 

 

美容室なんてどこも一緒だろ、そう思ってた菅原さんに衝撃が走ります。

 

地方のチェーン店に行って

 

カラーを塗ってもいい色が全く出ない！

 

質感がどんどん悪くなっていく！

 

そこで初めて、

 

今までは有名店にいて、いいものを何気なく使っていたが、普通の美容室ではこのぐらいの仕上がりなんだ、美容室によってこんなに差があるんだ。

 

そこから菅原さんは、真面目に勉強し、髪の毛をよくするた材料を真剣に考え、お店のコストを超えるものは自腹で買い、いつかもう一度自分が納得できるお店に、と考えていたところ、表参道時代の先輩から声をかけてもらいミムに入社する。

 

今では他の美容室から講師を頼まれることもあるぐらいの美容師に成長したのだった